弁護士選びで、その弁護士の説明が分かりやすいかは、とても重要です。では、なぜ重要なのでしょうか。
もちろん、説明が分からなければ、しっかりした決断も、終わった後の納得も、難しいでしょう。これだけでも重要と言えるのですが、もっと別の意味もあります。
というのは、弁護士は司法試験を突破していますから、難しいことを難しく説明する能力は(一応)備わっています。しかし、難しいことを平易な言葉で分かりやすく説明するには、難しいことがらをより「深く」理解していることが必要で、実はとても高度な能力なのです。ですから、弁護士の説明能力は、取りも直さず、難しいことがらの本質を深く理解する能力を表してもいるのだと言えます。
ただ、易しい言葉での説明の欠点として、長くくどくなりがち、ということがあります。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」(すぎたるはなおおよばざるがごとし)という言葉があり、易しすぎるのも、時間の無駄であったり、不快に感じさせたりということにつながってしまいます。
ですので、理想的には、あいづちや質問を受けることによって、相手の理解度(理解力)をつかみながら、聞き手ごとのほどよい分かりやすさ、簡潔さで説明できるのが理想ということになるでしょう。私も、ここを目指して、日々努力しています。
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「弁護士は、社会生活上の医師である。」この信念に基づき納得の解決を目指します。
どんな小さな事件でも、手を抜かないで取り組みます。1件1件、心を込めて「手作り」の弁護活動をご提供いたします。
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