現在(令和7年9月26日)、前橋市長(女性)が部下の既婚男性と公用車でラブホテルに行って「打合せ」をしたことが批判されています。本人は肉体関係を否定していますが、客観的にはなかなかに苦しいところです。
ただ、今回の本題はそちらではなく、同じく密室の出来事をめぐる兵庫県警(こちらは個人ではなく組織)の対応です。
報道によれば、兵庫県警は、昨年、警察官が14歳の容疑者(のちに嫌疑不十分で不起訴)に対して、「おまえしかおらん」などと発言したことを認め、「先入観に基づく取り調べがあった」とした書面を出したということです。
少年側によれば、「言わんかったら警察署に連れて行く」、「学校にも連絡する」、「高校受験でけへんくなる」などと利益誘導されたとのことです。
これが警察側によると、威圧的な言動や、認めないと不利益が及ぶ趣旨の言動はしていないとのことです。
あとは、証拠がないのでどちらの言い分が自然か、ということですが、先入観に支配されてしまうような警察官が、「犯人」に対して「自白」させようというときに、「一線」だけは守れるか、という問題です。取調べは約30分に及んだそうですが、約1週間後に控えていたという「高校受験」というワードがどちらからも話題に出ないとは考えづらいのです。それについて、警察官が、「今は心配しなくていい」とでも言ったというのでしょうか?過敏になっている少年に対して「よく考えろ」「考えれば分かるだろう」あたりを言ったとすれば、それも立派な「利益誘導」と評価して差し支えないと思うのです。(「警察24時」系をご覧になったことがあれば、実際はそんなものでは済まない言動だと分かると思いますが)
ということで、真実は関係者しか知らないですが、合理的推論はこんなところです。幸いなことに、後者は簡単な防止策というか証明方法があります。「録音録画」って言うんですけどね。
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